医療と薬のあるべき姿

医療と薬のあるべき姿とは?

 

戦国時代には人間の寿命は50歳が平均だと言われていました。
織田信長も人生わずか50年と句を読んでいるくらいですから、いかに寿命が短かったのかがわかります。

 

現代は日本人の平均寿命は80歳を越え、世界一の長寿大国となっています。
寿命が延びた要因の一つに医療の進歩と病気に対する薬の投薬が上げられると思います。

 

昔はかかってしまうと死んでいたような病気も、効き目の高い薬の登場と医療技術で治る病へと変わっていきました。
このことが日本人の寿命を延ばした大きな要因だと言われています。

 

しかし、命をただ永らえることと健康に生活して長生きすることでは、その意味合いが大きく違ってきます。
生きていくうえで最も大事なのは健康であることでしょう。

 

健康であることは日々の生活を楽しむということです。運動をしたり、家庭菜園を楽しんだり、
家族との団欒を満喫するには、体が健康であることが不可欠になっています。

 

病気になって薬と医療の力でなんとか生きながらえていると言うのでは、生きていく気力が生まれてきません。

 

ですから医療と薬と言うものは、健康を維持するためにあるべきではないかと考えます。
これはなかなか難しい問題ではあると思いますが、健康な体があってこそ楽しい生活が送れるのではないかと思います。

 

もちろん、大病を患った場合に医療と薬が必ず必要なのはわかりますが、大病を完治させることが出来ないのであれば、
薬を投薬する意味に疑問を感じてしまいます。

 

医療と薬は人の生活を助けるものでなければいけないと思うからです。

 

健康を維持するためには個人個人が毎日の生活を気遣い、適度な運動や適切な食生活、
体を労わる生活スタイルが必要になってくるでしょう。
それでも体調を崩したときに、初めて薬や医療に頼るというのがベストだと感じています。

 

薬に頼りきりの生活は、体の免疫も下げますし頼りの薬の効き目も少しずつ下がってしまいます。

 

現在、医療機関に行くともの凄い量の薬を処方されることがあります。特にお年寄りにはその傾向が顕著で、
薬漬けの生活と言っても過言では無い状況が生まれています。

 

薬を処方するだけが医療の役目ではないはずですから、今一度医療と薬とは何かを考えるべきではないでしょうか。

 

患者がガンなどの重たい病気にかかってしまったときは、医者として非常に難しい選択を患者に迫らなければいけないときがあります。
それは、重たい病気の症状がもたらす痛みを、薬によって緩和するかどうかということです。

 

普通に考えたならば「痛みがあるなら薬によって緩和したほうが良い」と誰もが答えるはずです。
それが、医療として正しいことのように思えますし、健康のためだと一瞬は考えます。

 

しかし、重たい病気の場合ですと、その痛みは常人の想像を超えるものです。
そして、その痛みを抑えるとなれば、並の薬では抑えられず、その副作用に患者は耐えなければならないのです。

 

吐き気や軽い頭痛くらいで済めばまだ耐えられるかもしれませんが、
中には意識が混濁してしまうような副作用が出てしまう薬もあります。
それによって確かに痛みは抑えられるかもしれませんが、その分人間として意識を保つことがかなり難しくなってしまうのです。

 

進行したガンなどの重い病気にかかれば、患者は家族など大事な人と意識がハッキリした状態でやり取りすることを望みます。
最後の瞬間に何を話すかということは、その人の人生がかかっているといっても決して過言ではありません。

 

そんな患者を見てもなお痛みを抑えるための投薬をするかどうかを決めるのは、非常に酷な医療の選択になってしまいます。
そうなってくると、医療技術がどうというよりも、患者に対してすべてを正直に話し、患者に医療方針を決めてもらうのがベストの選択です。

 

それが患者の意志を尊重した医療であり、患者の精神的な健康を守るという意味でもあるのです。
医者はそうした非情な二者択一をしなければならないときがあり、それはとても辛いことです。

 

ただ、医者としてその責務から逃げ出すことはできませんし、答えはなくともその答えを探し続けていかなければならないのです。

 

ですから、最終的に医療とは、医者ではなくて患者がその方針について選択している場合が意外に多いのです。
医療というと難しい医療技術のことばかりが思い浮かぶかもしれませんが、そうではない患者本位の医療も世の中には確実にあります。

私の内科のかかりつけ医はとても親切な方で、患者の訴えをよく聞き、患者の立場になっていろいろ薬の処方をしてくださいます。
必要な薬がない場合は、1人だけの分でも取り寄せるように薬局に指示を出しておられます。

 

私は今年の夏、大腸の病気をしました。
それでそのお医者さんにお世話になったのですが、触診と腹部エコー、血液検査などを手早くしてくださり、その結果も丁寧に教えてくださいました。

 

そして、抗生物質の投与を決めてくださり、その薬の性質や副作用などもちゃんと教えてくださいました。
でも、私の病気はなかなか治らず、3回ほどその医院に行って同じ抗生物質が出たのですが、それでも治りません。

 

先生は、「白血球の値も高くないから、たぶん大丈夫だとは思うけれども、一度大きな病院で検査してもらいますか」と言われました。
そして、「どの病院がいいですか?」と私に判断を委ねてくださり、私は車で行きやすい病院を選びました。

 

先生は「いいですよ」とおっしゃり、紹介状を書いて、さらにそのコピーをして私に見せてくださり、
「こんなふうに書いておいたから、これで足りないところは自分で言ってくださいね」と言ってくださいました。
なかなかこんなに親切な先生にめぐり合ったことはありません。

 

そして、病院に行くとかなり長い時間待たされ、ようやく私の名前が呼ばれました。そこの先生は私の顔をまったく見ずに、
紹介状だけ見て「それでは検査をしましょうか」と言われただけでした。
これこそ、患者を見ずに病気だけ診ているということなのだと思いました。

 

私は、「もし入院することになってもこの病院にはお世話になりたくない」と思いました。
その後、3時間ほど待たされ、CTと血液検査の結果が出ました。

 

再び名前を呼ばれ、診察室に入ると、またもや顔を見ずに「検査の結果はどうもないので、
今のままで様子を見てください」と一言言われただけでした。
もう少し詳しく教えてくださってもいいのにと不満がたまりました。

 

その結果をもって、内科医に行き、「病院の先生が冷たかったです」と言うと、笑いながら「病院とはそんなものですよ」と言われました。
そして再び検査結果をコピーして詳しく説明してくださったので、私はようやく安心することができました
。内科医の先生には感謝しています。

健康になるということは、医療や薬に頼らないというわけではありません。
生きていれば、体調が悪くなる時もあるものです。

 

そういった時に我慢せずに、医療機関や薬を使う人が一番健康的と言えます。
もちろん、毎日必要になるようだと健康ではありませんが、たまに使う分には特に問題はありません。

 

体調が悪くなったときに、すぐに解決策を見つけられる人が一番健康的といえます。
医療や薬を頼らずに、治そうとしてしまうものといえば腹痛や頭痛などがあります。

 

原因がはっきりしているならばいいですが、これといった原因がわからない時は病院に行ってみてもらったほうがいいです。
また肩こりや疲労などは、一番軽視されがちですが体が変調をきたしている可能性があるので相談しておくとよいです。

 

医療や薬に頼らないことが、健康というわけではありません。
健康のためといって、病院などを利用しないと改善するまでに時間がかかってしまうものです。

 

医療機関に相談すれば、健康のためにどうすればいいのか教えてもらえますし、必要に応じて薬も出してもらえます。
市販の薬がいけないというわけではありません。

 

自分の判断だけで、薬を選ぶと効果がない可能性もあります。
専門知識もなしに、薬を見てもよくわからないといったこともあります。

 

薬の効果には個人差があり、必要かどうか判断するならば医者に相談するのが一番早いです。
健康的ならば、医者や薬はいらないと考えてしまいがちです。

 

予防するという面でみれば、医療や薬は健康にとって必要なものだと言えます。
頼ることは間違いではありません。

 

ただし、依存してはいけません。
あくまでも、健康になるための方法でしかありません。

 

病院だからどこでもいいというわけではありません。
本当に健康のことを考えているならば、病院の情報をきちんと集めることから始めるべきです。

 

どんな医者がいて、どういう実績があるかをきちんと把握しておくことが必要です。
この病院ならば、信用できるということを自分で理解しなければいけません。

 

あとは、不調がある時は医師と相談し、薬も用法容量を守ってきちんと飲めば健康的な生活を続けることができます。

私は元々体が強くありません。
風邪はひきませんが、子供の頃から人がかからないような病気になりますし、事故にもよく遭いました。

 

それに加え無茶をする性格なので、年に1回倒れたり救急車で運ばれたりするのが定番になっていました。
結婚前、別に誰に迷惑をかける訳でもないので(親にはかかっていたはずですが)一人暮らしだったのにも関わらず、
保険にも入っていなければ、家に常備薬の一つもありませんでした。

 

ダウンしたら仕事さえすれば寝込みたいだけ寝込めたのでそうして凌げばいいと思っていたのです。
その後結婚し、夫ができた事により少し健康への価値観が変わりました。
今まで自分だけの問題だった健康問題が夫をも巻き込む話になってきたからです。

 

私はよく腎盂腎炎になるのですが、突発的になるので病院に運ばれる度に主人が駆けつけますし、
酷い時には会社を休んでもらい看病してもらう時もありました。

 

自分だけの体ではないのだなと思った頃から医療保険に加入しましたし、風邪薬や胃薬や鎮痛剤など、
よく使う薬は常備しておくことにしましたら、それから間も無く子供ができました。

 

生まれてみると、わからないことだらけで子供に高熱が出た、吐いた、発疹がでたとその度に病院へ足を運ぶようになりました。
また、子供が保育園に通うようになると今度は色んな菌をもらってくるので、更に病院や薬に頼るようになりました。

 

それまで極力薬の力はかりずに治したいと思っていた物も、保育園に通わせると仕事が休めない事もあり薬に頼らざるを得ない事がしばしばでした。
どんなに通院させても救急で対応してもらっても乳幼児医療証があるので無料です。

 

困った時にお金の事を気にせず医療機関に連れていけるのは本当に有難いと思いました。
私は相変わらず年に1?2回は病気でおおごとになりますが、以前の様に好きなだけ寝るなんて事もできません。

 

以前より病院や薬のお世話になる事が増え、医療に対する価値観が大分変わった様に思います。

 

一昔前は病院にお世話になる事が年間数回程度しかなかったので国民健康保険なんてお金の無駄遣いだとか、
税金が勿体無いなんて思っていましたがライフステージが変わった今ではその大切さを十分噛み締めています。

 

今度、子供が育って自分が年老いて来た時に、また違った有り難みを感じる様になるかもしれません。

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